6.瑠璃光寺
2011.06.12


1.劔神社 2.山の口橋 3.山の口太鼓橋 4.天徳寺庭園石橋 5.築山跡 6.瑠璃光寺 7.瑠璃光寺境内橋 8.うぐいす張りの石畳 9.露山堂 10.洞春寺本堂脇橋 11.洞春寺観音堂裏橋 12.洞春寺門前橋 13.山口県庁東通用口前橋 14.土師八幡宮 15.平野日吉神社 16.其中庵 17.明正寺門前橋 18.江崎熊野神社 19.渦橋 20.松江八幡宮 21.際波橋梁 22.梅の木川橋梁 23.惣社八幡宮 24.妙徳寺 25.郡厳嶋神社 26.松屋上町橋梁 27.玉名市伊倉北方附近


山口市香山町




国指定 建造物
国宝 瑠璃光寺五重塔
「この塔は、嘉吉二年(1442年)に建立されたもので、室町時代中期におけるすぐれた建築の一つであるとともに、大内氏隆盛時の文化を示す遺構として意義深いものである。
 高さは31.2mで桧皮葺独特の軽快さを見せており、軒の出は深くなっている。塔の身部は上層にゆくにつれて思い切って間をつめているので、塔の胴部が細く見えてすっきりした感じである。これに対して初重の丈が高く、柱が太く二重目には縁勾欄があるので安定感が強い。鎌倉時代から和様、禅宗様、大仏様建築様式が行われているが、この塔は大体和様を主体としていて、わずか一部に禅宗様の手法が見られる。室町時代のものとしては、装飾の少ない雄健なものである。この塔は大内義弘の菩提をとむらうため、その弟の盛見がこの地にあった香積寺の境内に建立したものであるが、江戸時代の初めに香積寺は萩に移り、その跡に瑠璃光寺が移ってきた。その後、“瑠璃光寺五重塔”と呼ばれている。」
4年半ぶりの訪問

雨の五重塔

梵鐘 山口市指定文化財
「この梵鐘は、天文元年(1532)に吉敷郡仁保庄大畠村(山口市)にあった光明禅寺のものとして鋳造されたもので、作者は藤原之国です。寄進をした願主は重近で、当時仁保庄で勢力を奮っていた平興奉(仁保氏第一九代当主)の家来です。
 この梵鐘は、瑠璃光寺の末寺であった光明禅寺が廃寺となった時に瑠璃光寺に移ってきたもので瑠璃光寺が仁保庄からこの地に移転(元禄三年1690)する以前のことです。
 梵鐘の作風は素朴で、撞座の蓮華座の中房に花弁を造る工法は珍しいものです。かたちは比較的小型の部類に属し、胴張りの少ない、バランスのとれた美しいものです。
 この梵鐘は、中世の防長の歴史・金工資料として貴重なものです。
 永久保存のため、日頃は打つことができません。」

7.瑠璃光寺境内橋へ